この部分は、今まで何度も書いていますが、改めて復習する意味で財務省の資料をご覧いただければと思います。これからの図は、全て財務省のホームページからの引用です。
下の図は、今年度末の国の借金の総額(見込)を示しています。 国債だけでなく、借入金等も含めると887兆円に達することがわかります。
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次の図では、地方の債務残高が出ています。 今年度末見込で205兆円に達することがわかります。 前の図とこの図で「国の借金」と「地方の借金」の合計、つまり日本の借金総額は、1000兆円を超えていることがわかると思います。
ただし、この金額には公的年金の積立不足や特殊法人等の債務、いわゆる「隠れ借金」は入っていません。
国及び地方の長期債残高(平成16年12月)
(注) |
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GNPは、16年度は実績見込み、17年度は政府見通し。 |
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このほか17年度末の財政融資資金特別会計国債残高は144兆円程度。 |
3. |
16,17年度の( )書きは翌年度借換のための前倒債限度額を除いた計数。 |
さて、最後の図では、わかりやすく財政を家計にたとえた図をご覧下さい。
以前にも同様の図をご覧いただいたことがありますが、今年度の財政状況が新たな図になって公開されています。
詳しく説明しませんが、この図では借金の計算を公債残高538兆円で計算してあります。
我が国の財政を家計にたとえたら・・・
(家計の前提) |
一世帯月収は、平成16年度厚生年金及び国民年金の財政再計算におけるモデルケースの月平均手取り収入等を参考に算出。他の項目は一世帯月収の国の財政・税外収入に対する比率により算出した。 |
しかし、国と地方の借金総額は、1000兆円を超えます。つまり、ローン残高は約1億円と考えるのが正しいと思われます。
一般家庭で1億円の借金があればどうなるか、考えてみれば簡単にお分かりいただけますね。
このような財務状況のところ(国)が発行する債券(国債)に銀行、郵政公社、生命保険会社等の金融機関は私たちのお金を投資しているのです。
しかも、この債券は超低金利の債券です。世界は今後大きな金利上昇局面になると考えられます。したがって、日本国債には大きな金利上昇リスク(債券大暴落リスク)もあります。
ここに資産を置いておくほどのリスクが、他にあるでしょうか。 |